いままでのこと

恐らく
感じたことは
数回にしろ
あるはずだ

しかし
自意識がそれを否定し続け
認識にまでは至ることはなかった

何度でも言う
僕は認識をしない限りは
幾ら自然に感じたことも
嘘になってしまう性質

だった

今度ばかりは 言う
最後のチャンスなのだろう
否定を繰り返した彼も
今ではもう、その必要はなく

僕は単純にそう感じることを
有り得ない程に
まるで初めてではないように
すっと認識に取り込むことができた

僕の難解な自己理解を
同列の位置で汲んで
それを渡してくれる

分かった振りではなく
分かったつもりでもない
純粋に分かったことだけを
慎重に大胆にぶつけてくれる

無論、この認識にも
幾つもの問いかけを繰り返して
確認を重ねた

それでも
覆らなかったのだ

だから

いままでのことは
ながしてしまおう
それであたらしい
じぶんをみつけて

愛しい。

枯れた口紅を塞いで

そんなに破滅がお好きなら
そんなに痛みがお好きなら

此方も
空気のような彼女を差し出すから
逃避行でもするかい?

鬱陶しいのがいなくなって
丁度良いんだよね

今痛いのは誰?
あんた達じゃないでしょう

感じれないなら
感じるつもりもないのなら

そして此処で邪魔をするなら
如何なる悲鳴も号泣も
免罪符としては認めない

悔しかったら
その口で

どうしたいか

ちゃんと伝えてみろ

17 生きるための忘却

黒い少年の話

彼は誰かに裏切られる度に
それ以上にその人を裏切って
裏切った事を後悔させるようにしていた

目的は何かと問われれば
自分が生きる為と応える

僕は記憶が鮮明すぎて
辛い記憶を遺しておくと
それに殺されてしまうから
だから
辛い記憶の原因には
苦しんでいて貰わないといけない
僕を裏切ったことは
僕を殺そうとしたこと

殺人未遂に対して
黙って赦せるほど
僕はお人好しではないよ

死にたいなんて馬鹿馬鹿しい
生きたいに決まっている

そう云って笑う瞳に
光は見えず
ただ口癖のように繰り返す
死にたくない

彼は確実に死に向かっていた

忘れることはできないの?
恐る恐る、問う一つ

それができるなら
こんな不器用な生き方はしていないよ
忘却を逃すつもりはなかった
ちゃんと必要なものを見極めたかった
でも
そう思った時、全部捨てられなかった

怖かったから
そこからどうも僕は
忘却を逃してしまったらしい

仕方なく選んだのは
全てを塗り変えること
上書きの繰り返し
幾ら素晴らしい思い出だったとしても
此処に残った物が悲惨である以上は
事実を構築している要素を
視界から消さない限り
命を喰い潰し続ける
それは
死なない為に塗り変え続ける
延々と続く疑似忘却なんだ

彼はこの後死んでしまう

その中に
一枚だけあった
抜け落ちたページ

彼の
一度目の最後の言葉

えのぐが なくなっちゃったよ

『42℃のお題』より
https//sos.eco.to/c/t/

スモークソルト

小さな風が吹く
眠気が酷い

空いた時間を有効に使う
今更に感じる
新しい充足感

煙の石は
立ち上り切ったかのように
透明度を増して
また必要なときに
不要を吸い取り濁るために

今夜は僕も眠ろう
おやすみ

リストアウト・ブラック

空を飛べればやってるさ

不思議と
何が降ってこようとも
問題ない気分

数ヶ月前まで苛々を作っていた物は
今では嗜みになって

だから現在のこれも
来月にはどうでもいいのだろう

結局
僕を不快にさせるのは
無自覚の吊られた男ばかりか

これは
毎度のことで

塔の上でずっと踊ってばかりだから
雷を落とそうか
そうすれば
足に掛かった紐に気付いて
吊られてしまうかな
なんて

塔が崩れるように
君たちの足場も綺麗になくなっていくよ

応答願います

あの日のあの時あの場所の
記憶は途切れて分からない

逃げ出すばかりか
背を向けて
戦っていると豪語か

6月が終わりました ね
時間がゆるやかに流れて
必要不要が決まっていく季節でした

そろりとまた一つ
深い繋がりを見いだして

明日は精密検査
また初体験
生きると決めたので
怖い物は処理しておく

共存の選択

此処も6年目になりますが
まともに誰かを紹介することになるのは
恐らく初めてです。

リンクを追加しました。

**葵咲天傑**

違う場所で
違う考え方を持って
違う行動を選び
それでも僕と
同じ結論に辿り着いた人

知りうる限り、此処の最も古い読者

そして
最も大切な人

興味をお持ちの方は、是非に

ようやく見つけて、わかった。

此は依存ではなく
共存への一歩。