砂漠に咲いた花のようだった

浮かび続ける崩落のイメージに
何度でも何度でもナイフを突き立てる

這い上がるのは
生きようとする僕だ
その席を埋めるな

あの時の赤は
きっと今でも篝火で
携帯にも入っているし
目に浮かぶほどで

あの時の自分が一番怖かったのを
僕は知っているから
誰のことも怖く感じないというか
苦手意識がないのは
そのせいだと思う

表沙汰の時々の色は
見える人の多くには
悟られないほど染まり上がって

この中身は
とても痛いものらしいから
むやみやたらに見せるものではないと

遺憾の思し召しは
もう直ぐ下るだろう

ワンルーム叙事詩

だから、あの冬は一生忘れない

これから何度でも何度でも
この季節が来る度に思い出すのだろう

全て知っている

僕から音楽を奪おうとした
あの3つのmを僕は決して赦さない

もう捕まえているよ

君が一番
僕を殺そうとしたからね

相応の苦労も全部逃げたから
そんなに心無いことを吐き捨てられるのだろう

きらいだ

今は全ての選択に自信を持っている
降り懸かったものは必要だったけれど
捨て去ることもまた必要だということ

そう
きみたちはもう
いらないんだよ

尤も
先に捨てたのはそっちだから
喚かれる筋合いは無いけれどね

最後に行き着く場所は

宇宙のはじまり その確率

この寒さになると
思い出すのはやっぱり2年前の冬で

何かに怯えて
震えながら過ごした頃

寿命が縮まっていくような感覚
死に対する崇拝的な憧れ
全ての放棄

去年の冬なんて
薄っぺらすぎてどうでも良い程に
忘れちまった

あの頃焦がれた存在に
今やさして興味も無くなったのは
きっと全貌が見えたからで

どうやって生きているのかが
解らないほどの
神秘性を秘めているのが好き
だった
のに

今は
この背骨に通る手が
何よりも心地良いということ

求めていたものは
此処にある

甘い悪夢

とびきり長い

今日は集団生活
僕はゲームでずるをするからと言って
誰にも遊んでもらえずじまい

群れるのは好きじゃないから
いつも通り、音楽をかけていた

心配したのか
後輩二人がやってきて

「寂しくないんですか?」って聞くから
「仲間外れは慣れているよ」って返した

どこかに消えてしまった

日本語も通じないあっちの奴らは
ありきたりの感動映画のワンシーンを作り上げていて

僕はそれを傍らで冷ややかに見つめていた。

おはよう。

僕がただ思うことは
理解されないことの痛みというものを
僕はとうの昔に忘れているのかということ。

冬だね

中指立てたお前の

その顔に親指をねじ込む

ゆらゆらと
水面に従うように
目覚めるとそこにいて

あぁこれは夢だと
直ぐに気づいたから
その時点でどうでも良かったのだけれど

随分と外は騒がしいみたいで
やがて有名な顔が僕の浮かぶプールにやってきた
あぁ、アメリカの歌手か何かだったか

どうでもいい
興味は全く沸かなかった

それよりも
そいつの口から次々に飛び出る
くすんだ薄汚いピンク色の
猥雑な世間話を片耳に落として
酷い安心を覚えたくらいに

一通り話すと満足したのか
帰っていった

誰も来ないし
どうせ夢だし

飽きたから起きて
また眠りに就くことにした
現実味のない夢はひたすらにつまらない

君は可愛い

怪物のようだった

銀とステンレスに預けた生活をしてきて
強く感じたのは
必要なのは実用性だということ

飾りは要らない
どうせすぐ壊れるだけだから

尤も
どうせ壊すのならと
それを手伝ったら
怒る人ばかりなのが
意味が分からないのだけれど

多分
誰も彼も、無意識のうちに
僕を殺そうとしていて
それに過敏に反応してしまう

夜の電話とか
不在着信とか
呆れた笑いとか

嫌になるほど
本当は怖いものばかりで

色々と引き戻されるような
12月がやってくる
散々な夢を見たから
警戒線を再び張って

マレット

妙な発熱と
浮遊感に苛まれる

頭の重さに鬱屈を溜め込んで
動かない体を呪う

ほんの少し朧気な視界に
遠く見るのは夢か現か

邪魔をするのは誰か

少し長めの
ちゃんとした休日が欲しい
休日というそれだけで
休んだつもりにならないほどの

はやくしないと

飛んでみたいな

シーツ乱して、天井まで

安堵に包まれて眠れることが
ただ、嬉しい。

取れない電話
別離
不眠の日々

あの時に眠れなくなって
彼は死んでしまった

今でも電話が来る度に
僅かな恐怖心を抱くのは
多分そのせいで

不在着信 5件
さよなら

文字の並びが嫌な痛み

此処に書き連ねると言うことは
苦痛の記憶を引き起こすこと
それは即ち、命を削ることで

痛みで自我を保ちながら
少しずつ、周囲よりほんの少しだけ速く
死に向かうということ

そう
いつだって足りなかったのは
痛みで

昔は、質なんてどうでも良かった
ただ、どうにかなりそうな自分を抑えるだけの
圧倒的に暴力的な痛み

今は、違うから

命を削るだけが
痛みを受けることではない

re birth

無い人が多すぎて
無駄に強くなった

傷ついて笑うのは金輪際もうやめだ

僕のために僕を殺そうとする
そんな
一歩違えると終了の試験をする程に
僕はもう無茶をする必要はなく

自身をちゃんと生かせるように
足を重くするだけの感傷は捨てた

水面で口をあけて餌を待つ魚には
釣り針が突き刺さってしまうから

はねあがるのだ
己の足で
水を掻いて、切り裂くのだ

望んだように生きられないなら
死んでるのと同じだ