広がる翼は
太陽に焦げるって
僕は知っていた
何となく解ってはいるのだけど
僕は 忘れる という行為が酷く苦手で
大概の出来事は
会話の内容まで鮮明に記憶に残っている
本当に嫌と言うほどに
思い出したくないことでも
会話をした本人と話すと
頭の底から掃除機に吸い込まれるが如く
会話のピースが集まって
脳が洪水を起こして、窒息のような状態になる感じ
それが僕にとって
トラウマ的な記憶だった時は
立つのも辛いほどになることもあり
そこでちゃんと友好的な関係になれれば
大丈夫なのだけど
本当はもっと
忘れたいのだ
要らないことが多すぎて
効率が悪く感じる
今はそれが出来ないから
僕は僕を溺死させようとする記憶を
憎むことでしか僕を保てない
記憶には殺されたくない
洪水を押し返すか、波に乗るしかない
過去を気にするなと言われても
未だに鋭意努力中ではあるが
簡単にできれば苦労はしない
それでも
過去に縋るよりはずっとマシだと思う
僕の場合、過去に縋ってしまうと
過去を神様扱いしてしまう恐れがある
冷たい人とかよく言われるけど
とんでもない思い違いだなと思う
捨てたり諦めたりイカれてるとかいう人たちに
わざわざ気を遣うとか、僕に溺れ死ねと言ってるようなもの
何で記憶を消したいのに記憶を残そうとしなければいけないのか
姉さんみたいに
汚い記憶を綺麗にするために
関わってくれた人ならばともかく
大部分の人間は
自分に都合の良いように
僕の記憶を更に汚しに来る輩ばかりなので
そんなのに優しくするのはもう面倒だ
まぁ
それでも
好きと思える人たちもいるので
僕は幸せ者だと思います