『楽しく人格破壊できる方法ってあるかな?
いや、人格破壊が楽しいってことは判っているけど、何かこう、スッキリするようなやつ。』
友人の1人に、こんなメールを送った。
いや、友人と言うよりは、悪友と言うべきか
兎に角、俺の知り合いの一人に、このメールを送った。
一般的な感性と常識を備えた人間なら
「大丈夫か?」とか「何するつもり?」と言った
怪訝な目で俺を見るような内容を返してくるだろうが
奴は違う。
数分後、奴からの返事はこうだった
『相手の情報を詳しく教えろ』
普通に見れば、このメールを送った俺を含め、こいつは気が狂っている
そう思うだろう。
しかし、俺はこの返事を予測していた
この返事を期待して、こいつにメールを送った。
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もう2年も前だろうか
奴と俺は出会い、所謂友人関係になった。
しかし、些細な意見の食い違いから、険悪な関係になった。
それは周りを巻き込むほどの大規模な物になり
俺も後には退けなくなった
奴は裏で立ち回り、瞬時に俺を四面楚歌の状況に追い込んだ。
所謂、虐めがそこで発生した
俺はそこで、初めて死のうとした。
俺は、負けた。
ほんの1ヶ月くらいだろうか、僅かそれくらいの間に、俺は底に叩きつけられた。
その後奴とは、時間という治癒薬により無事元の関係を取り戻した。
だが俺は、そいつの手腕にどこか憧れを抱いていたかもしれない。
それ以来、『仕事』をするとき、奴に頼ることが多い
――――――――――
ともかく、そんな関係の奴だから俺は奴の返事を当然判っていた。
状況を説明する。
帰ってくる的確なアドバイスと作戦
奴との相談を繰り返す。
作戦が、完成した。
こうやって、また一人崩れていく。
今までもそうやってきた。
多分、これからも。
嘗て俺の精神を崩壊させ
さらに今の俺を構成する要素の殆どの元凶である
奴が
不思議なことに友人だ。
だが、嫌ではない
奴が偶に言う鳥肌の立つような冗談や
俺に教えてくれた刃物の知識も
俺には、良い薬だ
別れた女からのプレゼントをどうするかって?
程よく壊して梱包した後に送り返す。勿論着払いで。
怪我する物とかなら理想的じゃね?陶器とか
仮に向こうから文句が飛んできても「配達事故でしょ、何言ってるの」と返せば何の問題もない。
どうよ、最高じゃね?
楽しそうな顔で、歯を見せケタケタ笑いながらこんな事を話す。
確信を持ったその顔は、既に奴がそれを実証済だったからだった。
久しぶりに短編的な物を書いてみました。
フィクションって訳でもありませんが
完全ノンフィクションというわけでもないです
過去の事実を基にして書いたものなので
セミフィクションあたりに置いといてもらえれば