突き立てろ

間に合った
間に合ってよかった

痛みを越えた快楽
その先にある苦痛に
適度に身を入れる

盲目死だけは避けたい
もう一人の師を作るようなこと
それだけは赦してはいけない
彼は抱えきれない苦しみを背負っている
それくらいが
今くらいが丁度良い

毒を喰らうのは好きだ
しかし
それは毒に溺れることとは違う

純粋な 痛み
三次元に限りなく近い痛覚
それを適宜に打ち込むことで
成長の為の土台を
崩さないように済む

毒を愉しく喰らえ
そしてこちらの毒も
食べて貰え
僕には僕という免疫がある
その甘い毒は最高の特効薬だろう

但し、薬にしたいのなら
眼は閉じるな
開いているつもりになるな

少し甘えすぎた
君に指標を向けた
踊る大量の刃を
全て飛ばそう
此処で死ぬようならその程度
それに刺せと言ったのは
他ならぬ君自身だ

だから
せいぜい痛みを感じろ
かつて失った僕を

繰り返したくないなら

今ではもう意識的にできる
自己暗示と自己否定
これは君が作り上げた土台だ
存分に利用させてもらう

君は崖を上るのではなく
床を押し上げることを徹底した
その床は揺るぎないものだ

でもね
今の僕なら
僕だけなら
その床をぶち抜ける
風穴を開けて、二度と戻れない場所に
君を突き落とせる

もしあんたが
死にたいなら
消えたいなら
いつだってそうして
また奪い取ってやるよ
その身体が欲しいのは
今でも変わりない欲望だから

いつだって僕が
致命傷にギリギリの刃しか
投げないのは判るよね
無論、僕自身にも

さぁ、僕なら痛みを感じて這い上がってみろ
あと半年も耐えるんだろう
耐えないといけないのだろう
今の距離が邪魔なのはよくわかっている
ゼロならば確実に薬になるものが
距離で酸化されて届く頃には錆びかけて
全部が完全に伝わらないのは
痛いほど判っている

合いすぎているんだ
だから今が辛い
でも
現状を打破する
確定的な事実もあるし
其れを作ったのは
他ならぬあんた自身だ
此処まで来て それを自分で壊すのか?

まさか ね
もしそうなら
殺してやる

足掻けよ
僕が僕以下の僕の存在を
赦すとでも?

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