痩せすぎのキッドはもういないよ

進まない思い出の中だけ

カナリアを打ち込んだ末に
彼女はぴたと泣き止んで
再び透明の沈黙に戻る

少しは理解したのか
僕のおまじないの音なんだから
しかと受け止めてくれるとね

さて、外部の面倒事も
とりあえずは片付き
ある種、慣れたこと故に
繰り返しだけ避ければいいのだと

思えば結果的に
以前の時の奴らは
総じて
僕のことを怖がっているのだし

きっと
今回もそこは変わらないだろう

遠ざかって行くものは
不要なものか
不用なものか
全ては
不溶の場所で
扶養されて
腐養していくのだろう

所属に縋って
自分の意見を
持ったつもり
不確定要素に
依存馴れ合い
豚も鳥の群も
結局は同じ物

もうその場所は
要らないんだよ
漸く本当に僕は

この腐ったありがたい場所に
唾を吐き捨てて次に行くのだ

反面的に
育ててくれて
ありがとう
お陰で君達には決して
手に負えなくなったよ

最後の皮肉の本音を一つ零して
彼の手を取って地を蹴りだした

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