影は虚空に消ゆ

疲れにくすんだ左手首も
ふと気づくと
光沢を取り戻して

ただ
降り注ぐ安堵に
返しきれない悔しさがよぎる

及ばないのかと
届かないのかと

踏み直す地面
誰と生きていくかを考えるならば
棄てるということの必要性を

必要なのは
ありあまる富ではなく
生きていけるという状態に
感謝を与えると言うこと

腐った花束を掴み
投げ捨てた

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