ぼくはうみ
ちきゅうははんぶんいじょうぼくのもの
あのこはりく
ちきゅうはあのことわけあったんだ
ぼくのほうがおおいのは
さいしょからきまっていたみたいで
りくももんくはいわないんだ
ぼくはりくがだいすきで
ぼくのからだがおおきいから
りくをぎゅっとするのだけれど
りくはからだがよわいの
だからぼくにだきしめられると
うごいちゃったり
ほんのすこしずつだけど
ぼくにたべられていってる
どうしたらいいの?
あいつはそら
あいつきらい
なんかとどかないし
うえからいつもぼくのこと
にやにやわらってみてるんだ
ちょっとだけうれしいのは
あいつはちゃんとしゃべれない
このまえだって
りんごがあそびにきたーって
さわいでたけど
たぶんいんこのことだとおもう
りんご とべないし
ずっといきてるけど
あれはおとされたり やをうたれたりと
かわいそうだ
このまえあいつがきいてきた
じくはどこ?
りくのことだろうけど
いないよ
ってかえした
うそだよ
ほんとうはだきしめてかくしていた
そっか
あいつはどこかにいった
たぶんねるんだろう
ぼくもほっとした
わかってる
あいつもりくがすきなんだ ぜったい
でもわたさない
りくはぼくのもの
ちきゅうはぼくたちふたりだけのもの
あいつなんかどこにもいれない
はいれない
りくはきょうもしずかにねている
またあいつだ
じくはどこ?
うるさいなあ
どっかいけよ
じくはどこ?
いらいらする
いないってば
じくはどこ?
しつこいなあ
じくはどこ?
じくはどこ?
じくはどこ?
じくはどこ?
じくはどこ?
ああああああ
だからりくはいないんだって!
違うよ
えっ?
陸がいないなんて
そんなこと知ってるよ
軸はどこなの?
軸?
軸ってなんだよ
りくとのまちがいじゃ
なかったのかよ?!
海の軸はどこなの?
えっ…?
君は体が大きいから
小さな陸を好きになるのはわかる
でもさ
君の本心は
どこにあるの?
側にいるから
すきになっただけ
やめろ
それは愛じゃなくて
やめろ
単なる
やめろ
やめろ
やめろ
やめろ
単なる情じゃなかったの?
それにさ
陸はもう
死んでるよ
あ
りくはぼくのうでのなかでしんでいました
きつくだきしめすぎたみたいです
ちっそくして せぼねをおっていました
そもそもなんでぼくはりくがすきになったのでしょうか
あの林檎は
ここまで遊びに来たから
海に投げ捨ててやった
海はそれを食べたんだ
だから愛情を持った
でも所詮それは 愛と情
共有しない。
何時からか海は
愛を失っていた
それでも情だけで
陸を抱き続ける海を
俺は見ていられなかった
陸は 腐敗が始まっていた
海は 陸が生きてると思っていた
空は 海が死んでいくのを見ていられなかった
林檎は 禁断の 果実
林檎は 救いの 果実
禁忌は時として
救いにもなり得る