すっと巻いた蜷局を解いて
其の頚を耳元に持ってくる
昔、一度死ぬ前の僕みたいだね
惜しいのだけど、惜しいだけ
残念だったね
まぁ
運が悪かったのか
タイミングが悪かったのか
なんて
どちらにしろ、己が悪かったのか
気づけていないのだろうがね
気遣った振りをして
自己防衛か、痛い痛い 子
でも
これならば、こうなったならば
関係のない ものだな
曇り硝子に気づけない限り
のたうち回るといいよ
そう
小さく囁いた
嘲笑の向こうには
安堵の笑顔が見えているよ
好かったね
君も、無論、僕も
また
小さな過去の傷みを
一つ見つけて
手当てをして
それで
次に行くのだよ
ゆっくりと、確実に
嬉しいんだろうって
指でつつくと
噛む素振り
また嬉しくなって
笑って見送った