多分少しずつずれていく
空と水の色が
薄くなって 濃くなって
違ってくるみたいに
意図と意思を線で繋いで
ぶれを無理やりに減らしてまで
綺麗に 綺麗に している
そっと手を触れると
接いだところがまたひび割れて
壊れていくのがわかるみたいで
明日はどこにいくのだろうか
いつもそんな期待と不安を握り締めて
毛布の中に包まってみる
欲も理も我も 無視された
ただ空虚さが残る この中では
涙も流せることもなる
ただしめやかな葬列を
雨の中眺めるような
棺桶の死体に誰も傘をさそうとしない
憎々しくも狂おしいほど愛しい
救う価値の無い世界で
あの人の足が美しく舞った
「はろー、一本足さん」
彼女は僕にそう言って
残った足を切り取って僕に差し出した
ちょこれーとを食べるような気分で
僕はそれを舐めまわして
口の中で噛み砕いた
腕が無くなった