誘拐 西窓からは見えない 泥のように身をもたげる 小さな部屋の明かりが遠くに一つ 辺りは僕の部屋とそこだけ 風音だけが聞こえる まだポットは温かいまま このまま夜に喰われて 朝が来なくてもいいと 観覧車から飛び降りる