辿るなぞる

きをくへの狂った執着の根本を見る

抜け落ちたのは生まれたときから
4年間のあの家でのこと

家の間取りだけが鮮明で
父親の顔も、当時の保育園のことも
全てが消滅している

母親が言っていたのは
与えられたものを必死に復唱している姿

潜在的な忘却への恐怖

思えば
この場所で随分長く自我を追求していることは
忘却ということに対しての
おぞましいまでの忌避なのかもしれない

身を滅ぼす程の
想起に幾度と無く曝されようと

忘れたくない
忘れたくない
どんな些細なことも

憶えて いる よ

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