悪夢日記

必要なのは
自分を叩き落とす音だった

底を探る
まだ落ちないならば
無理矢理にでも穴を作って
自分を追い詰めて落とした

やっと底に落ちる音
そこで這い回っていた彼女を見つけた
上にいるのは抜け殻だと
笑いながらそう言った

このくらい寒い方が良い
自分を殺すことにした
名前をなくして
またやり直そうと思った

もう登ることはしない
ただし床を押し上げて行く
落ちることもなく
上がることもなく
それが最善だと知ったから

蝿とイチゴ

自分に向けられる興味は
選別しても構わないが

自分に向けられる好意を
選別するのは許されない

だから離れた存在に
いつまでも縋り付こうとする

来るもの拒まず ?
そんなことは言っていない
興味と好意を
より分けることが重要なのだと
それには眼が必要で
鏡をちゃんと見ると言うこと

愚者は何処に
それは箱舟と言う名の監獄
猿の食べ物を貰って
猿に成り下がった
愚かな生き物の為の鉄檻

屋根裏のギター

僕はそこまで
すぐには綺麗になれない
時間を少し
下さいませんか

探ってるよ
瞬間瞬間で思い出す
その行為に
痛みが伴わなくなる
その時を

最初は
4年かかったんだ
もっと縮められるさ

縁を切る
それは負の意味じゃないと
確かに

君らは他人の中から
自己の存在が薄くなることを
怯えすぎているんだ
だから忌避するんだろうに

依存を笑う資格はないよ
無関心を快感と思える人間だけが
それを嘲る権利を持つ

ことのはのとこ

言葉が出てこなくなる
そんなことはまだない

尤も、まだないだけであって
今夜か明日にでもそうなる可能性はある

のうのうとしている人が多すぎる
明日はどうなるのかわからないのに
考えずに明るくした方が良いではなく
もとより思考が存在しない人ばかり

いつだって
どこかで消滅への意識を抱えている
それが恐怖か安堵かはそれぞれであるが
その可能性を無視しない方が良い

言葉が止まる
それは
今の僕には恐怖と同義になるから
まだ準備はできていない
これは少し急ぐべきなのかもしれない