鳴いて泣いて

信じることが怖いわけではない

唯それに値するかしないかだけだ

羽がもげれば
幾ら美しい鳥だったとしても
唯の塵に過ぎない

灰色が僕の世界だ
完成も未完成もない
黒に白を加えて
永劫の矛盾調和を敢えて逝くのみ

一切
廃するのみ

同意

「あの子は壊れちゃったよ。」

諦めた表情で彼女は言う

「だってそうじゃない?何を訊いても何を話しかけても、笑って『そうだね』としか応えないのよ。少し前はもっと表情豊かなはずだったのに、今は感情が見えないの、ただケタケタ笑い続けてるだけなの、変だと思わない?」

「そうだね」

「何、あなたまで」

「そうだね」

————–

自分の考えだけで世界が回っている
それは単なる臆病者の思考
盲信するほど惨めな者はない

逃がさない逃がさない
動く機械はどっちだ?
言葉を理解できないものはいつだって異端

彼女が手を入れた水槽の中の魚がゆっくりと沈んでいく
言葉 だけではない
朽ち果てるのは時間の問題だ

ぺちゃくちゃと喚く機械の壁越しに
僕とあの子は4文字の会話を繰り返し
彼女を殺して埋めることにした
否、壊して埋めることにした

やぁ

失うことの耐え難い痛みにはもう慣れたかい?

全ての為に
色々な音に出会えたことに感謝しよう
今は沢山の音が
僕の周りで
僕の前で
踊ってくれている

生とは失われるもの

如何なる手を使おうと
僕の方法で進む

信じられないことを
悲しむことはない
それを哀しむことが悲しいことだ

同じ阿呆なら嘲いましょう

唯嘲始

そして失われる生を逝くのみ
手遅れになる前に
逝き場所を探そう

息仔

平等なんて幻想

僕が
あの子を亡くしても
僕の自覚している範囲で
正気で居られるのは
何故でしょうか

当たり前のことを
当たり前のように言って
頭を撫でられた

苦しみすぎているのか
気取った苦悩なのか

涙を流したいなんて
思わない
それが悲しいことだ

欲しい物も減った

ねぇぼくは
存在していますか?
僕の体にいるのは
僕なのでしょうか

あの子の考えに
近づいている気がする
いつか
追いかけるのかな
うん 待っててよ
全部終えたら
そっちに行くから

hi-lite
美味しいね

unknownな安穏

「気取った苦悩ですね」

この言葉に怒りを持つようでは
まだまだ

扱い方を知っているという事は
壊し方も知っているという事

光があることは知っている
この手が掴めるかどうかの問題
或いは
浴びると消えてしまわないかの問題

「オカシイ」
それが扱いやすい

愉しめ

no title

どうすればいいか解らない
何が正しいか解らない
そんなことは無論だ

それでも
だからこそ
何もしないという選択肢は
真っ先に断ち切るべき

待っていても何もない
唯待つこと程に無駄な時間はない

あの子が死んで
終わって
始まった

動くことを選ぶ
死を選ぶのも行動だ
進むのもまた同じ

何もしないことと
繰り返すことだけは
何があろうとしてはいけないのだ

死ぬなら死ぬ
生きるなら生きる
正しさは後から付いてくる
それまでは
僕の選んだ道が 前だ
手段なんて何でも良い

零下

今更に
心の温度が少し下がったところで
何の咎があるのだろうか

僕が苦しみに焼け落ちるくらいなら
冷まして誰かが苦しめばいい
そのうち覚まして死ぬことになる

ふん

今好きなものしか
好きになれない
それだけだ

裏表

世界を簡単に見るというのは
非常に無責任なこと

全てが見えるはずもない
当たり前だ
僕は僕の眼から見えた世界を信じる
この眼は今でもギリギリで見えている

氷より冷たく
刃より鋭く
射抜いてくれる何かと
射抜ける何か