家に帰る
足取りは、軽かった
早く聴きたかった
救われたかった
でも、何故だろうか、手に取ったのは
借りた中で一番最後だった
多分、他のアルバムに触れなくなるのだろうと
本能的に意識していたのかもしれない
ゆっくりと、CDを入れ
再生を押す
ギターの音と共に、「彼」が唄う
いや、詩を吐き捨てる
・・・1時間が、あっという間だった
大量の何かが脳に流れ込んできて
処理できない
そんな感じだった
『聴き込む必要がある』
そう悟った
それから、毎日の通学の供だった
いや、薬とでも形容すればいいのだろうか
少しずつ、体に慣らしていく
そう言えば、いいのかな と
朝から晩まで、暇があればどこでも聴いていた
手首ともにらめっこを繰り返して
切ろうとも思ったけど
何となく止まってしまう
そんな日が続いた
2週間くらいだろうか
薬が
馴染んだ
続く