Europe

ふと目を開けると
真っ逆さまに落ちるビル
もがく犬
地面から離れるポスト

軸がずれている
僕とて例外ではなかった
歪んだ重力に従って
頭を下にして降りていく

見上げると
空は口を空けて
其の先には黒いドームの天井
丁寧に折られたドームの膜

諦めて目を瞑る
いつか見たあの子が奥に見えた
スカートをひらつかせて
踊っていたあの子

きっとあのスカートの中に
全部落ちていくのだ

また再構築されるのか
廃墟になってしまうのか
それともただの白昼夢なのか
そこから先は彼女しか知らない

いずれにしても
僕はとても穏やかだから良いんだ
おやすみ

世界が君のスカートに飲み込まれる日

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