「もう、いいだろう」
そっと静かに煙草の火を消して
彼はあの言葉を口にした
一生言うものかと
言えるものかと思っていた
その言葉は
煙のように宙を舞って
獅子の中にきっと潜り込んだ
やっと、見つけることができたのだ
彼も、そして僕も
此処が最終到着地点なんてことはなく
此処からやっと始まるのだ
はなむけの唄を贈る
不良品の優雅な余生
「もう、いいだろう」
そっと静かに煙草の火を消して
彼はあの言葉を口にした
一生言うものかと
言えるものかと思っていた
その言葉は
煙のように宙を舞って
獅子の中にきっと潜り込んだ
やっと、見つけることができたのだ
彼も、そして僕も
此処が最終到着地点なんてことはなく
此処からやっと始まるのだ
はなむけの唄を贈る
自己把握も足りない
成長意欲も口だけ
只の欲の塊
なんだやっぱりお前も
あの猿共と同じか
偽って逃げることだけを覚えた
かつて殺したあいつ以下の
存在価値のない塊
その名前すら、価値に頂けない
殺した彼以下の存在は
殺す価値すらない
適当に僕が疲れない程度
そう、日常生活レベルでこなせる程の
二段の刃を重ねようか
遊びにもならないけれど
不愉快は赦せないので、ね
それに
此処から先は僕だけの為ではない
守りたいものができたから
自己の行動の訂正を求める
愚かな行為
選んだのは他ならぬお前だ
後から間違えたなんて言い訳
小学生でもテストで無理だと知っている
それでも
分からないのなら
もう灰になれよ
御都合主義の自己満足の理論的ぶった論理
そんなものは腐るほど見て
死ぬ前に自分で試した
今更、誰を騙せるとでも?
もう見飽きた、もう聞き飽きた
そう、飽きたんだよ
あぁ
やはり、先刻の話し合い通りだ
彼は此処で終わりだろうな
偽ることが得意と自慢気に謳った彼は
結局誰を騙して何を得たのでしょう?
また、誰を幸せにして何を失ったのでしょう?
やっと、会えた。
獅子の黒は思っていたよりも
ずっとずっと、歪んでいなくて
柔らかい何か。
そんなものを纏った
それでも、確固たる黒
そう、その形だと
ただ、嬉しがる蛇の姿。
よかったね、その癖は
僕が渡せた、ささやかな恩返し
活きて生けるとも
如何なる形になろうとも
皆で、ね
ただ、ひたすらに
好い時間を満喫できたこと
蛇に、警戒心の塊だった
あの蛇に
漸く生まれた、安心の欠片。
君にも、勿論僕にも
大切なものだから
抱えているといいよ
あの黒を
黒で調和を取れるのは
君だけだろう、からね。
綺麗な透き通る空が
ぼやけた灰色の雲の上に広がっている
そんな光景、空景を
たった一度、15歳の休日の夕暮れに
見たことを覚えている
僕が自分の内面を
日常生活に関して
無意識的に隠し始めたのは
それからのこと
自分はこんな感じなのだろう
確か、その時もそんなことを考えていた
本当は、濁った、澱んだ雲なんて
邪魔なだけだったのかもしれないけれど
気づいた時にはもう遅くて
澱む雲はさらに厚く濃くなり
綺麗な素直な空は見えなくなった
あの時僕は
届かないと知りながら
手を伸ばして
雲を払い除けようとした
そんなことは
当たり前にできなくて
すぐに止めた
宙を切る手
空を泳ぐ雲
だから、いつか、必ず
雲を剥ぎ取ってやる
って、そう
最後に締めたんだよ
それを知って戦って
負けて這い上がって7年
随分かかってしまったけど
漸く、光が射し始めた
恐らく僕が彼が
初めて書いたもの
少しだけ思い出す
それは、今は無い
忌むべき場所に送った
最初の言葉
彼はこの3年後に生まれた。
そんな昔話
きちんとした休息を取るのは
何時振りなのか
或いは初めてか
頭の中の
余計なものを飛ばして
塊のままに飛び回った
何かを忘れたり
厭なことから逃げるための
トリップではなく
ただ、求めるという事への
かつてない渇望の具現化
様々なものの
half and half
苦い甘いを積み重ね
抱え続けてきたもの
忘れようとしたもの
意外と僕は重症みたいで
知られて知る
音楽で全てを埋めようとして
諦めて捨てた何か
それがまだ思い出せない
きっと
無意識に切り出した
その時の邪魔者
やっぱり必要なんだ
都合の良い発言なのは分かってる
それでも、拾い直しに行く
後は
少しばかり、やりすぎたかな なんて
落ち着いて苦笑い
偶の頭痛は
出たがっているからか
お待たせしました
そろそろ、ね
激情なんて ないんだけどなー
だから単なる
ひ ま つ ぶ し
良い玩具で
それ以上でも以下でも
ねぇ獣に憎しみを抱いて
何になるの?
いつまで経っても
主観の檻の中で暴れてばかり
餌を与えても
食わず嫌いの逆ギレ
責めてませんよ
人以下の獣と同じ立場になんて
立てるわけ
ないじゃないですか
幾ら言葉を積んで喚こうと
矛先が何れに向いているかを
確認できないなら
ただの鳴き声にしか聞こえません
まぁ、覚醒済みの中二病を
4人纏めて相手にしている辺り
運がないなんて笑っておけば
いいのかな
豚は勝手に死んで
涎垂らしてミンチにでも
この言葉が、「百聞は一見に如かず」にしか見えない。
呟くだけなら、誰でも幾らでも
確かに
言葉は強力だけど
其処に甘んじていてはいけない。
たった一度の視覚的効果、つまるところの体験
それで全ての世界が壊れて
新しい世界が作り出される
そんなこと、別に珍しくもなんともない。
どうやって、超えていくのか。
或いは超えられないのか。
ひたすらに愉しみなんだ。
僕は不器用だから
自分の方法でしかできなかったけど
他の方法、もっと巧くできる人も
きっときっと、いるはずだから
そんなとっておきを、見せて欲しいんだ。
うれしい事に
いろいろと僕みたいな人が
たくさんいるからね、恵まれているよ。
もし
そうじゃないと思うのなら、思いたいなら
僕を見ないでやってみてよ
僕を気にしないでやってみてよ
そうできれば
比較なんて余計な概念は
知らない間に消えているから。
さて
まだまだ
絡まる記憶を振り解いて
飛ぶ
とにかく
後悔の無いように
ふぅん なるほどね
うまく やるもんだ
余ったナイフをジャグリングしながら
蛇は感心している
折角用意したのだけど
必要なかったみたいだね
至極残念そうなその顔にも
零れる歯のしたり笑い
やっぱり
君にナイフは似合わないな
それ以上に溢れる空気で
充分に圧倒できている
君は遊べる
僕は殺せる
そうしたいと思うなら
いつでも投げるとも
研いだナイフを一本
浮かべる
ただ
そこに居る連中は
皆自滅するだけだろう
だから君は居るだけで良い
充分に愉しいだろう?
あの、けたけた笑い
言葉を返す代わりに
以前貰った小さいナイフを取り出して
静かに彼に見せる
色づきだしたね
それは僕には扱えないから
君が染め上げると良い
護身にも、殺戮にも
好きなようにできるから
何よりも
欲張らない ことだ
専門は一人此処に居る
他をしてくれた方が
きっと いいだろうからね
それとそのうち
借りるよ、触れたいから
以前の貸しと思ってくれればね
ぬるいミルクティを詰め込まれ
気持ち悪そうな顔
それでも文句は言わず
蛇はまた蜷局を巻いて巣に戻った
急激なブレーキ
速度の変化
時間軸のズレ
少し犠牲をつくるかもしれないけど
うん、そろそろ整いそう
走り続けていたいのだけど
本当はきっと無意識にそうしているのが
最良だったのだ
でもそれは
此までのこと
もう、一人だけで生きるなんて
言えないし、言わないのだから
壊れてしまわないようにしないと
いけない
幸い
犠牲対象に猶予があったのが救い
運が良いのか、巡りなのかはわからないけど
必要なことだったとは思うから
次の機会に、必ず
改めて、忙しい類の人間なのだと
少し自覚
自分で怠けているつもりでも
見る人によっては充分に動いているみたいで
でも、その状況に甘える自分がいるのは
昔からよく判っているから
自分を戒め続けるのは必要だと思っている
となると、必要なのは力加減
全力、か、しない、かしかできないのは
よく判っているから
此の部分に今更に手を加えようとすると
自分の扱いのバランスが取れなくなる
これは何度も手を入れようとして
触らない方が良いと判った場所
ならば、うん
てこの原理
力点は実際に起こす行動。これは状況に応じて思案と思考が導き出す。
作用点は行動を起こす対象とその行動の結果。つまり僕に関しては最初に決まっているべきもの。
問題となるのは支点で、行動の目的。
つまり何の為にやるかということ。
てこの原理は支点の位置を動かすことで、必要な力を上下させることができる
力点に全力を注ぐ僕の特性をふまえて
作用点に対して程良い力を加えられる場所
その位置での支点を探すということが
まずは一つ。
加えて、力点の力の入れ方や入れ時に
まだまだ大きなムラがある
此の部分は、経験上原因がわかってきているので
修正に取りかかる。
そして
そこに自己暗示を乗せないという
最大限の警戒を忘れずに
特に支点探しに関して、ミスってしまいたくはないから
連れていくと決めた
その為には、自分一人が走り続けるだけの力ではなく
手を引っ張る力の方が、きっと大切だと
うん、寝不足の方がやっぱり
頭が良く回る
こういう時の思考は、後の僕に
大きな影響をいつもくれていると
まさに今、気づいたのでした。