その前にサイレンを
うずくまった彼に近づいて
そっと声をかける
保管場所は見つかった?
すっと尻尾が伸びてきて
触れようとする僕の手を払う
そもそも僕がどの場所を持っているのか
それから始まるのだ
置き場なんてそこさえ解れば問題ない
揺るぎない寂寥感の部屋だけが大量に
後は殺したものを閉じ込める牢獄
信頼を置くものは少なく
その為の部屋は僅かに一つ
あの時、どうしていたのか忘れた
不器用とはいえ、どうしてあれだけ
関わることができていたのか
それでも
諦めの顔はそこにはなく
久しく見る苦悶の表情
その存在の在り方の
固定概念化が過剰だよ
そんなに堅苦しくすることはない
言えば、苦笑いでそれっきり
やはり、邪魔をしている
こんな思考、彼には到底間に合っているから
瞬間、射ぬかれるような殺意の視線
くすみ濁った黒の底から
刃こぼれした剣が鈍く光るように
見つけた
右腕に噛みつく蛇に構わず
蜷局の中に潜り込んだ