21 ごめんなさいの言い方

僕は四発の銃を空に撃った
銃声は此の世界に鳴り響いて
弾丸は雲を切り裂いた
そうすると空から羽の生えた何かが
ゆっくりと降りてきて
掴んだ弾丸を返してくれた

それは壊す為のもの
此処に投げるのは
そんな尖ったものではないはず
いつも君を包み込んで
くれているでしょう? と

それだけ言うとその何かは
またゆっくりと空に帰っていった

そっと目を閉じて
渡された弾丸を少しだけ握りしめて

ごめんなさい

涙を隠すように降ってきたのは
冷たく白い雪だった

『42℃のお題』より
https//sos.eco.to/c/t/

20 余計な言葉

「それ以上何か言うと、殺すよ」
二段ベットの上から、彼は静かに呟いた

明かりの点かない部屋の中で
彼は共同生活をしている

ベットの上には彼が居て
ベットの下には何かが居る

それぞれはその場所から動けず
互いの姿を見ることは出来ない

故に言葉を声にして
やり取りを行う日々

下のベッドからの声は
性別も判断できない程の
無機質さを放っていて
それでいて彼の質問にも
曖昧な返事しか返さなかった

偶発的に起こる、下からの発言
この閉鎖空間の中に於いて
唯一無二の外部要因としての音

その無機質さに彼が苛立つ事は
無論少なくなかった

時折叫んではベッドを叩き
柵を蹴り
その音の介入を妨げようとする

それでも耳を塞いでも
聞こえてくるのは
幾度も繰り返した機械のような音の残響

彼は、声に殺されようとしている
正体不明の無機質な声
ただそれの繰り返しという
他愛もない拷問のように

今日もまた、彼が居る限り
続く

『42℃のお題』より
https//sos.eco.to/c/t/

影は虚空に消ゆ

疲れにくすんだ左手首も
ふと気づくと
光沢を取り戻して

ただ
降り注ぐ安堵に
返しきれない悔しさがよぎる

及ばないのかと
届かないのかと

踏み直す地面
誰と生きていくかを考えるならば
棄てるということの必要性を

必要なのは
ありあまる富ではなく
生きていけるという状態に
感謝を与えると言うこと

腐った花束を掴み
投げ捨てた

音速も光速も遅すぎるから

悪夢の原因が
僕のせいじゃないのかって
思い込みを集めてしまう

もうほんと僕
いい加減にしてくれよ

責任を負うことを 僕は異常に意識する
不要なものまで一度集めきってから
取捨選択を行うこと

奪い取ってまでやると云ったことを
中途半端にやることが理解できない
したくもないけれど

突きつけるのはナイフではなく
言葉そのものでもなく
責任という当然の重圧

荷物を途中で置いていく旅行者なんて
聞いたことがないよ

ズックにロック

結果が欲しい状況で過程を持ち出され
過程を重視する所で結果を叩きつける

あべこべ なんだよなぁ、ほんとに

きみがどうおもってるなんか どうでもいいんだよ

すりあわせるどりょく せずに

うけみばかりで

いつか くわれちまえ

暖かくて寒気がした

自意識過剰と
自意識不承

どちらもどちらで

認識を置けないというのは
うん
依存への始まりの足を
あの子はまた繰り返す

んふ
ねぇ
僕は
捨てることの苦しさを知ったよ
でもね
捨てることの嬉しさも知ったよ

一体いつまで繰り返すんだろうね。

光の向こうの君の姿が
見えなくなってしまった理由は

眩しさで僕の眼が潰れたんじゃない

君が暗いところに行ってしまったからだよ。

大好きだけど 大好きだから
ばいばい それ以上近寄らないで。

不完全の君へ

稀 に 交錯する 世界
迄 を 工作する 正解

制限時間は延長
猶予時間は短縮

最終を決めないままに
採集を止めないままに

踏み込んで
探し続けて
引き返して
繰り返して

中身のない抜け殻の言葉達に
踊らされて骨抜き
言葉と共に骨粗鬆症


其処には何があった?

ボンベのように

僕が吐く言葉吸って、生き絶えれば?

崇拝は必要ない

何かを操る為が
言葉を落とす理由ではないよ

意図も意識もないというのに

呆れる程に皮肉を理屈を云おうと
欲しいのはそれに対する意見
はいそうですかなんて

いらないんだよ

no title

凝り固まった閉塞感を
強制的に破壊

中途半端に断片的ならば
いっそ全部をもう一度見る

鈍痛に長く喘ぐくらいなら
突き刺して、麻痺させて

目眩とふらつきと
立ち眩み

笑い事じゃない
何がそんなに面白い

あの豚と交換が利くなら
迷わず屠殺しに行くのにな

命の価値じゃなく
存在価値の問題

一通りは乗り越えた
あとは再構築