居ない部屋

静かになって
心音がよく響く

弱くなったけど
弱くなれたのだ

鉄の心臓なんて
もう要らないんだ

あぁ
判っている寂しさは
それだけで安心にもなるか

近いうちに
久しい此の痛みを
吐き出さないとね

生きていたいから
もっと、もっと

進め時計
ん、どうかしてるなんて
もう昔の話

もう一度だけ
電車に乗るよ

揺らぎも喜びも
哀しみも寂寥も
全て見抜かれた

切符は二枚
線路は途中から造る

塗る間

20メートル先から
僕の神経を破壊してごらんよ

遠くなって
見えなくなって

いく

己の黒に
潜るのだ

見えないと
振りをするのは
終わり

余計な黒ずみを
叩き落とす

黒なら何でも受け入れるなんて
盲目のやること

美しい漆黒を
力強い沈黙を
高邁の静寂を

手にしたいのだ

呟いた

所詮こんなもの さ

定点感覚を軸足に取り
そこに置くのは問題点
そのもの

ぺたぺたと
あらゆる角度から
触れ続ける

理由のはっきりしないもの
こと、自身に関しては
存在が許せないままに

想像の範疇を超えない

もう少し
経験を入れないと
納得の理解には達せない か

Go Go around this world

忘れていた
殺していた
諦めていた

怖いもの
寂しさ

そんなものが全部
溢れかえって

素直にさらけ出して

退化している?
いや いや
まったくもっての はんたい

人間らしさが
もっともっと濃くなっていく

壊されて
感じなくなっている部分は
まだまだあるけど

見ない振りは
もういいんだ
歩き出そうよ

ゆっくり進む 秋の日差しを
この体で ぐっと感じようぜ

REMEDY

そうやって

綺麗事を一つ造り上げて
吐き出す度に
世界は少しずつ壊れていく

ほんとうのいろもしらないまま

黒が怖いのは
その下の色を
見たくないから?

隠しているうちに
色褪せ続けて

ねぇ、一体君たちは
今まで幾つの世界を
壊してきたんだい?

スペード

息を潜めて
小さく呼吸を回す。

抱えこんだ寂寥を
飼い殺して、飼い殺されて

見えなくなってしまっていた
この眼が再び開けられて

黒はまた、生き返るのだ。

耳を劈くような悲鳴が聞こえた
ような気がした
残念だけど、当然だ。

吐露の方法を

自分を慰めるように
吐き出す言葉は
宙を舞って

そんな時間も漸く終わって
しばらく
開店休業

埋まるはずもないと思っていた
安寧を
一匙とも言わず

対応する
吐き出しの糸口は
あの名無しに取られた儘

いい加減
返して貰わないと

きりきりと疼く
死んだはずの線
きっと生きているよ

魔物が落ちてくる

さぁ、つかまえた

逃がさないし
料理の方法も
思い出しつつある

彼が御機嫌なんて
何時振りか
もう
見れないと思っていたのに

言葉をちゃんと食べるんだ
腐りかけていたものでも
きちんと熱処理を加えて

健康管理のお時間です

食欲が少しずつ戻ってくる気配
機は逃さない

噛み砕こうか