乾かぬまま、白いシャツは

風に揺られ飛ぼうとする

何かを壊そうとすることは

何かを作ることに等しい

まるでキャンバスに絵の具を叩きつけて

絵を描くような感覚だ

対象とする人、それがキャンバスとする

何色かはしらねぇ、その人間による

そこに苦しみと言う名の絵の具を、次々と加えていく

1つの完成を作る為に

俺は絵描きで

絵の具はいくらでもある

苦しめ方はいくらでも知っている

完成したその時

キャンバスは作品となり

キャンバスとしての機能を失い、動かなくなる

そこには俺が目指した1つの作品が、在り続ける

破壊は、芸術だ。

破壊は、美しい

蝶のタトゥー

何処までも飛んで行け

ある物象、事象の存在や必要性をたやすく否定する人間には

視野が狭い人間が多い。

物事を多角的に捉えることができない

狭窄な視野しか持ち合わせておらず

自分の趣向のままに否定を開始する。

必要ない物なんて、実はないかもしれない

結局は個人の価値観の拠所になってしまう。

その存在を否定するのは

単に自分が必要ないか

邪魔と思っているだけだろう。

単なる欲望でしかあらず、エゴの一種だ。

そんな人間と思われるのは確かに嫌だが

それを自覚していない人間を見ているのは

大変に楽しい。

流れを読まずに物を言う人間はよく居るが

流れを掴んでいると勘違いをして

的外れなことばかり言う人間がいる

自意識過剰

今までそんな調子で生きてきたのかと思うと

笑みが零れる。

勿論、放置に限る。

今まで様々な人間に出会ったが

こういった輩を敵に回すと、非常に楽しい。

自分の手で身体を1つ1つ捻り切っていくような

そんな気分で壊していける。

弁論に弱い人間が殆どだから

屁理屈で逃げる莫迦もいるが。

人生は悪くねぇ

良くもねぇけど

悲しいわけじゃない

嬉しいわけでもない

中途半端な感情だけがある

孤独が好きで

音だけの世界が好きで

目を

潰そうかと思うこともある

ショーケースの中から外の喧騒を見るような

自分の為だけに作られた自分の為だけの音がある世界で

外の雑踏を恨めしく思うことはない

俺には、音楽があればいい

今日はそう思えた

一瞬かもしれないけど

それでいい

赤い血は

僕に似合うでしょうか?

僕の手は真っ赤です

そしてこの手で

いつも全身を触っているから

僕は血まみれです

誰の血かはわからないけど

僕の血は黒いから

僕じゃない

誰かの血を僕は浴びて

それがまるで自分の血であるかように

振る舞い

いきている

改めて聞こう

赤い血は僕に似合うでしょうか?

廃墟、マネキンだらけ

僕は王様の気分

お前が俺をどう思っていようが

お前に昔何があったとか

お前の裏の心情とか

そんなことどうでもいい

どんな場合であれ、重要なのは

お前が俺にとって不必要な物であること

所以

お前が俺にとっての破壊対象であること

それだけで十分だ

心配しなくても、良い

もうすぐ、壊してやるよ

友好的なのは

心の奥に本当のことを隠しているから

軽い口調で重い過去を語る僕に

軽い調子で相槌を打ってくれる君は

やっぱり優しい人間だと

僕は思います

その軽い相槌とは裏腹に

どこか重い表情を浮かべていたけど

僕はそれを言わなかった

僕にはそんな器用なことはできないから

風の強い日だった